(2021.1.3 アメブロ で公開していた記事をタイトル変更・加筆修正しこちらにお引越し)

 

先日、家族で久しぶりにホームビデオを見ました。

2013年、長男タロウが5歳の年中児、次男ジロウが2歳の頃の動画です。

当時の長男タロウは、いつも怒っていました。

 

たとえば幼稚園の運動会後のシーンでは

「お菓子食べるッ!」

と怒っていましたし、公園では、

「早くこっち来てッ!」

といったぐあいで映っていました。

いま思えば、そのときのタロウは運動会後で疲れてお腹が空いていたのでしょう。

公園では早く遊びたいから、「ママ急いでこっちに来て」ってことだったのでしょう。

でも、当時の私は、タロウにはその都度、「怒らないで言ってよ」と言ってました。

 

そんな過去の自分の映像を見た小6の長男タロウ(2021年1月現在)が、

「オレ、いつもあんな感じだったの?」

と聞いてきました。

「うーん、まあねー」

「なんであんなに怒ってたんだろう? なんだか申し訳ない。ごめんね」

いやいや、謝らなくていいんだよ。タロウの気持ちを理解しようとする姿勢が、過去の私にはなかったなあ、と逆にごめんねです。

タロウは変わったよね。幼稚園の頃のタロウとは別人のよう。幼稚園では加配の先生がついていましたから。

 

でも、いちばん変わったのは私、かもです。

 

結婚して子どもが生まれたら自動的に「幸せ家族」が出来上がると思っていたけど、全然そんなことはありませんでした。

子どもに怒ったり、叱ったり、ずっとイライラの毎日でした。

家族の誰かがいつも怒っていて、言葉を交わすときは不平不満を伝える時だけでした。本当に「家族」が嫌でした。

大事な家族のはずなのに、なんでこんなことになっちゃっているのかなって……。

 

仲の良い家族になりたい。どうしてもなりたい。

 

そして家族揃って笑顔で食事がしたい。

 

そのために療育、医師、臨床心理士のカウンセリングにも通算80回以上通いました。それで、どうしたらいいのか、わかりました。

過去の私は、自分の頭の中にプリインストールされている子育てを実行していましたが、子育てに困ったことをきっかけに、

 

新しいOSを頭にインストールしました。

 

バージョンアップではなく、別のOSをインストールして上書き保存したので、私の中で多くのバグが発生しました。

修理も必要になりましたし、定期的なメンテナンスコマンド(jibun-no-jikan)も必要となっていますが、あとは実行するのみです笑。

この「実行」が最初はなかなか難しかったですが、向かう先が「家族揃って笑顔で食事」と決まれば続けられます。

新しいOSを入れることで、家族が笑顔でいられるようになりました。

子育てで<困った>あのときは、家族についてあらためて考え直すハッピーチャンスだったなあ、といまでは前向きに思えます。