こんにちは。なないろハート代表のさつきママです。
今日は私の「なないろハート」活動のきっかけについて、書いてみたいと思います。
2022年2月現在、長男タロウは中1、次男のジロウは小4です。
長男タロウは区立中学の普通級に在籍し、勉強は小学生の頃とは別人のように頑張りつつ(我が家比)、おかげさまで楽しく学校に通っています。
次男ジロウも笑顔が多く、いつも安定のユーモアで楽しませてくれます。
現在は平穏な我が家ですが、大変な時期がありました。
話は10年前(2012年)にさかのぼります。
長男が未就学児の頃、多動で他害がありました。
私と手を繋いで歩けず、突然勝手に走り出し、お友だちには口より先に手が出る状態です。
公園や子育てサロンへ行くと他のお友だちとのトラブルが多発!
その都度、困り、謝り、いたたまれず・・・。次第にそれらの場所から足が遠のき、そのうち私はママ友からも孤立していきました。
また、幼稚園入園直後から、担任の先生から何度もお電話をちょうだいしていました(その節はご迷惑をおかけしました!)。
危険行動が多かったので、加配の先生(つきっきりでみてくださる先生)がタロウについていました。
私は親として、悩みました。
「強く言い聞かせても言うことを聞かないのはなぜ?」
「どうして他の子のように座って先生のお話が聞けないのだろう?」
「私は今、何をどうしたらいいの??」
子育てで直面した悩みを解決したくて、幼稚園の先生に相談したり、必死になって子育ての本を読みあさったりしました。
幼稚園の先生の勧めで長男が5歳の頃から「療育」にも通うことにしました。
またそのかたわら、医師や臨床心理士の先生のカウンセリングものべ80回以上受けるなど、自身の子育てと向き合う日々が続きました。
療育では、先生がひたすら私の悩みや思いを聞いてくれる、という子どもとは別に母のみの面談の時間もありました。
当時、子育てがうまくいかなくて追い詰められていた私は、夫にも話せなかった悩みを初めてそこで話すことができました。
療育の先生から責められたり否定されることもなく、ひたすら共感してもらえたことで生まれて初めて
「自分の思いを聞いてくれた人のことを信頼する」
ということを実感しました。
また、目の前の子どものトラブルやうまくいかないことを解決したくて、わらをもすがる思いで行ったカウンセリングでは、
「まずは子どもをほめることから始めてください」
「くすぐって遊んでください」
など、直接関係がないようなアドバイスを頂くことが多々ありました。
その時は、
「目の前の子どもができないことの解決にそれがどう結びつくの?」
と正直戸惑い、半信半疑な思いになりました。
でも実際にアドバイスを受けたことを毎日実行していくと、
徐々に子どもが落ち着いた姿を見せるようになっていきました。
幼稚園の先生からは
「ジグザグだけど右肩上がりよ」
幼稚園の同じクラスのママからは
「長男くん、丸くなったよね、何かしてるの?」
と言われるようにもなりました。
子どもの情緒安定には、一見遠回りに見えることも多いけれど、実はいただいたアドバイスのようなことが近道になることに気がつきました。
目先のトラブルに対処しつつ、当時の私が抱いていた願いは「家族そろって、笑顔で食事をすること」でした。
2014年ごろまで我が家は、いつも誰かが怒ってて、私はいつもイライラしていて、口を開く時は不平不満を伝えるときだったからです。
「家族そろって、笑顔で食事をすること」って、そんなこと「当たり前」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、当時の私にとっては強く強く憧れることだったのです。
強く憧れた家族の形をめざして、本当に毎日毎日、いただいた数々の具体的なアドバイスを毎日コツコツと積み重ねていきました。
長男の子育てに悩み・学び、実践して行ったことで子どもが落ち着き、3年間通った療育を卒業しました。
すると次第に周りのママ友からも子育てについて相談されることが増えていきました。
「悩み深いママたちの力になれたらいいな」
私はそう思うようになり、長男とのふとした会話の中で上記のことを話したら、こんなことを言われました。
「ママがいまやっていることを伝えればいいんじゃない? 俺、ママが変わってくれたことですごい暮らしが楽になったから」
当時小学5年生だった長男のその言葉がきっかけで、自分自身の学びや実践の経験を、周りのママ友や子育てに悩むママたちに伝えていくためにどうしたら良いのかを考え始めました。
そして生まれたのが「なないろハート」です。