(2021.1.19 アメブロ で公開していた記事をタイトル変更・加筆修正しこちらにお引越し)
みなさんは子どものお小遣い、どうしてますか?
「お金の使い方・貯め方」は、学校で教えてもらう機会はないですよね?
昭和生まれの私も、平成生まれの長男次男も、公立の小・中学校ではいまのところ習っていません。
ということは、子どもたちはお金の使い方・貯め方を、家庭の中で身につけていくことになりますよね。
過去の私は
「キッザニアで子どもに体験させれば大丈夫じゃない?」
なんて思っていましたが、毎日キッザニアに行くわけにいきませんし、生活していると「あんなときやこんなとき」、どうしたらいいの? と思う場面がでてきますよね?
子どものお小遣いについて、我が家の過去の考え方をエピソードをまじえて書いていきたいと思います。
過去の我が家は、下記のようなやり方を経て、現在の「毎月のお小遣い制」になりました。
(1)お小遣いなし
(2)ご褒美や対価としてお小遣いを渡す
(3)毎月お小遣い制
(1)お小遣いなし時代のエピソード
長男タロウが幼稚園年少時代3歳(2012年)ごろ。
誕生日のプレゼントは、親がよいと思うものを選んでいました。おやつも私が選んで決めていました。
私は長男のために、よくないものを排除し、私がチョイスしてあげていたわけです。
「子どものことを考えている私っていいママ」って、本気で思っていました。
たとえば、おやつは市販のお菓子はNGで、ドライフルーツや干芋をチョイス。ときどきアイスを買ってあげる、といった感じです。
おもちゃは知育玩具はOK、戦闘系グッズはNG、でもディズニー系はOKしていました。
いまこうして書いてみると、子どものためといいつつ、単に私の好みのような話です。
長男の希望は置いてけぼりでした。
親がなんでもかんでも決めていたら、長男タロウは自分の希望を言わなくなりました。そんなタロウを、私はとても扱いやすく「聞き分けのよい子」だと当時は思っていました。
今思うと、タロウは私に希望を伝えることをあきらめて、感情を抑え込んでいたのでしょうね……。
子どものためにとはいえ、親が決めてばかりだと、親が思う以上に子どもはストレスになっていくんだなあ、と、あとから気がつきました。
(2)ご褒美や対価としてお小遣いを渡していたときのエピソード
この方法は長男タロウが小1の1学期(2015年8月)までやっていました。
タロウはなかなか勉強をしなかったので、言葉は悪いですが、エサで釣った形です笑。
このおかげで、タロウは勉強をするようになりました!
計算ドリルを終わらせる素早さと言ったら! 毎日、驚く速さでこなしていきます。私もタロウも機嫌が良くなり、ある意味Win-Winです。漢字50問テストも頑張って勉強をするようになりましたけど、この方法は諸刃の剣でもあります。
エサがないと、やらなくなってしまったんです。
そして、さらにエサの質を高級なものにしていかないと、釣れなくなっていきました。
そのとき私は、タロウが大きくなったときのことを想像したんです。
「30万のゲーミングパソコン買ってくれないと期末試験受けない」
「バイク買ってくれないと学校に行かない」
なんて言われるシーンが、私の頭に浮かんできたんです。なぜかとてもリアルに想像できました・・・。
勉強のご褒美としてのお小遣いは、なかなかリスキーな方法かなと思いやめました。
また、家事を手伝ったら、その対価として子どもにお小遣いを渡す方法もよく聞きますよね。
労働は無償ではないです。確かにその通りです。
でも、うちの子たちには、家事は家族みんなでするものと捉えてほしい。家事をやったorやらないで金銭は発生させたくないと私は思ったのです。
「そんなの理想論」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
その通り、理想です。
事実、世の中はまだまだ女性が家事を担っている世帯が多いです。
だからこそ、理想に向かって毎日、コツコツと続けていかないと変わらないと思ったんです。
子どもへのすり込みよりも、「パパへのすり込みが一番大変」という声がよく聞こえてきます。
はい、実のところ、問題はほんとそれです。
パパのことは、長くなりそうなので別の機会に書くとして・・・話を子どもに戻しますね。
(世のママたち、お疲れさまです!)
いま時代は令和です。家事をしない男子は需要がない気がしています笑。
我が家の長男・次男には、「家事はみんなでするもの」として、すり込んでいかなくては笑。
これは勉強よりもある意味大事なんじゃないかと、私の考えがだんだんと変わっていきました。
ご褒美やお手伝いの対価として子どもにお小遣いは渡しませんが、私個人に対して子どもたちから何かしてもらったら、お小遣いを渡すことはあります。
たとえば、子どもにマッサージをしてもらったらお小遣いを渡します。
でも、ペットボトルの収集日にまとめて袋に入れて出したり、玉ねぎの皮をむいたり、そぼろを作るために菜箸を6本にぎって混ぜる作業を任せたとしても、お小遣いは渡しません。
それは家族みんなのために行う家事だからと思うからです。
だから、家事を手伝ったらお小遣いをあげる形はやめました。
(3)毎月お小遣い制にしてからのエピソード
子どもからの希望もあり、タロウが小1の2学期(2015年9月)から、子どもたちに毎月お小遣いを渡すようにしました。
お小遣いを子どもに渡したら、使い道について親は子どもに口出ししない、というスタイルです。
任せるんです。書くと簡単ですが、私にとってはすごく難しかったです。
長男タロウが小2の時のエピソードです。
タロウはお祭り屋台の射的が大好きで、お小遣いを毎月コツコツと計3,000円貯めて、1回500円の射的を6回連続してやったことがありました。
実際のタロウの写真(2016年9月当時)
当時流行っていた妖怪ウォッチのグッズが欲しかったようです。
私は「欲しい景品が取れなくても大丈夫?」と、事前に確認はしておきました。
タロウは「それでもやりたい」と言ったので、本人の希望を尊重しました。
結果、3,000円使って取れた景品は「ミルキー」1箱でした。
タロウはガッカリしていました。
タロウがお小遣いを大事にコツコツ貯めてきたことを私は知っていたので、かわいそうだなと思い、なんて声かけしようか言葉につまっちゃいましたけど、タロウは、
「買った方が安かったね」
と、ケロッと言いました。おおお! 成長したなあ〜。
もし、私が「もったいないからやめたら?」と言っていたら、タロウは「買った方が安かった」という実感は得られなかったのではないかと思いました。
子どもに任せててよかった!
子どもに「失敗」させたくなくて、親が決めることが多くなると、子ども自身が「買う買わない」の判断をする機会がひとつ減ってしまいます。
これはもったいないなあ、と思いました。失敗も含めて学ぶ場は日常にあるんだなと。
お小遣いの話を長々と書いてきましたけど、お小遣いについての考え方は、「家族のあり方」が如実にあらわれる部分だなあと、思います。
子育てでは、親が子どもを信じて任せて見守り、必要なタイミングで関わることが大事だったのかと、強く実感しています。
そうすることで、親子関係は向上して、子どもは元気になっていきました。
親である私も子どもたちも、これからも数々の失敗と言う名の「勉強」をすると思いますけど、それも含めて「いい経験してる~」という気持ちで、子どもたちと一緒に過ごしていきたいです♪