こんにちは。なないろハート代表さつきママです。
先日、中1の長男タロウから手紙をもらいました。
「えっ! 嬉しい! でもなぜいま?」
と思いつつ、いきさつを聞くと、タロウが通う中学の道徳の授業で、「保護者に手紙を書く」という授業があったそうなんです。
その手紙の内容を、タロウ本人の許可を得て、個人名を伏せて公開させていただきます。
誤字脱字は「ご愛嬌」でよろしくお願いいたします♪
(※直筆手紙画像の下に、テキスト入力した画像があります)
長男から手紙をもらったのは初めてです。
とっても嬉しかったです。
この手紙を書いたのは、長男なりに理由があると話してくれました。
その理由とは、いまから3年前(2019年)にさかのぼります。
長男が小4のとき学校行事で「1/2成人式」がありました。
その行事は、保護者参観日でもあり、子どもたちが教室内で親に手紙を手渡す、というイベントもあったのですが、長男はクラスで1人だけ親に手紙を書きませんでした。
私は保護者が集まる教室の中で、子どもから手紙をもらえず、ひとりポツンと突っ立って他の親子の微笑ましいやりとりをずっと眺めていました。
そのあと、担任の先生から「タロウ君がお手紙書いてなくて・・・すみません」と謝罪されたのが逆に申し訳なく・・・。
1/2成人式の後、タロウはこんなふうに言っていました。
「親にありがとうって、先生に言われて言うもんじゃないから。本当にそう思った時に自分で言うし、自分で書く」
それが当時小4だった長男の言い分でした。
私は「この意思の強さなに? すごすぎ!」と思いつつ、
「私ひとりだけ手紙をもらえないのはさみかった」
とも感じていました。
あれから3年。
長男タロウは、中学の授業ではあったけど「この手紙は自分の意思で書いた」と言っていました。
1/2成人式のときの「私だけひとりポツン」の体験があっただけに、手紙は本当に嬉しかったです。
長男の気持ちが詰まっていて、過去のことがよみがえってきました。
ここのブログで何度も書いていますが、長男タロウは幼稚園時代に他害(お友だちに手が出る)があり、5歳から療育に3年間通って卒業した経験があります。
入学後はずっと普通級ですが、勉強も宿題もほとんどせず、テストも白紙で出すこともしばしば。
ランチョンマットはほとんど持ち帰らなかったので、洗濯したのは小学校6年間で10回もなかったと思います笑。
いまでは笑って話せますが、当時の私は怒ったり呆れたり・・・。
決していつも笑顔でいたわけではありません。
親は子どもの将来を心配します。「自立して、幸せになってほしい」と願っています。
そのためには、忘れ物なく、整理整頓して、毎日勉強して、偏差値の高い学校に入って、名の知れた企業等で働いて、安定した収入を得て欲しい。
私もそう思っていたことがあります。そしたら親として「安心」じゃないですか。
でも、上記のような進路のために、子どもが必要以上に無理をしたり、親が子どもを叱る頻度が上がり、親子関係が崩れてしまったとしたら・・・。
本当の意味で子どもは「幸せ」になれるでしょうか?
勉強をしなくていい、働かなくてもいいとは私も思っていません。
でも、最終的に決めるのは子ども本人です。
子どものやる気が出るような声かけをしつつ、子どもがやりたいと思ったことは手伝ったり応援したり。
そうすることで子どもの自己肯定感は高まります。家族関係もよくなります。
って、カウンセリングでそうアドバイスいただいてきましたし、多くの育児書にも同じことが書いてあります。
親としてそれを実行するのは本当に難しいし苦しいです。
でも、子どもが自分のことが好きでいられる、ありのままでいいと思える「自己肯定感」は、親から子どもへ渡せる最高のプレゼントです。
人生は長いです。就職したら人生「あがり」ではないからこそ、私は子どもが「勉強すること」以上に「家族関係」を大事にしたいと思ったのです。
子どもは「親に自分の気持ちをわかってもらいたい」と願っています。
私自身、そういう思いを抱えたまま「大人」になったな、と、親になってから気がつきました。
過去、家族関係が崩れてしまっていた我が家は、試行錯誤しながらも子どもの気持ちと自己肯定感を大事にする取り組みをいまも続けています。
長男タロウが、それを感じ取ってくれてくれて、手紙で伝えてくれたことがとても嬉しかったです。
「なないろハート」では、みなさんとご一緒にお子さんとの関わり方を具体的に考えています。
ママカフェも、親子ひろばも、ポジティブで明るい雰囲気の中、みなさんとお会いできることを楽しみにお待ちしております♪
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